「ある犬のおはなし」kaisei

 

 

これは泣いた!!

 

 

 

 

 

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悲しすぎる!!

 

 

 

 

「殺処分」について考えさせられるお話です。

 

 

 

今回はあらすじ書きません。

読めば分かります。

 

 

 

 

本自体は絵本のような感じですぐに読めます。

 

 

 

 

 

嘘です。

涙でページが滲んで苦戦しま

 

 

 

ピカチュウでタケシ戦に挑むくらい苦戦します。

 

 

 

 

 

人間の都合で捨てられ殺処分されてしまう動物がいることを忘れてはいけないですね。

 

 

 

嫌なことや目を背けたくなることって

この世にたくさんあります。

 

 

 

気分が沈むから考えたくない。。。

 

 

 

そうですね。

でも時に、目を背けるという行為がとんでもない大惨事を引き起こすんです。

(ペットの殺処分に関してだけじゃあなく、歴史を鑑みればそうなんですよ。。。)

 

 

 

自分はそんなことしないから大丈夫。

だから、関係ない。

 

 

 

 

いやー、関係あるよー。

私も犬を飼っていますが

じゃあこの子とあの子達の違いはなに?

 

 

これにどう答えればいいんでしょうか…。

 

 

 

 

 

もちろん責任を持てないやつが一番悪い。

 

 

 

 

 

炭次郎もゆーてる。

 

 

 

「貴様アアア!!

逃げるなアア!!!

責任から逃げるなアア」

 

 

って。

 

 

 

 

 

そう。

私たちは責任から逃げてはいけません。

 

 

 

 

 

目を背けずしっかりと向き合うことを忘れずにいたいものです。

 

 

 

 

気になった方は是非読んでみてください。

 

 

 

 

 

 

ある犬のおはなし

ある犬のおはなし

  • 作者:Kaisei
  • 発売日: 2015/11/24
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ↓

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「死ぬほど読書」丹羽宇一郎

 

 

こんばんは!

 

みなさん新書、読みますか?

 

 

 

私はよく読みます。

 

 

 

書店に行くと新書コーナーは外さないです。

 

 

 

 

新書は専門書ほど敷居は高くなく学べます。

 

 

 

また、あるテーマについて

面白く書かれていたりするので

ネットのまとめサイトを見るよりか、はるかに面白いです。(真顔)

 

 

 

 

新書コーナーを見ていると

「こんなテーマもあるんや!」

とついつい手を伸ばし、さらに一つ思考材料が増えます。

 

 

そしていろんな思考材料を使い

自分の答えを出すことが読書の真髄だと思うのです。

 

 

 

 

ところで私はテーマが「読書」についての本は

特によく買います。

 

 

読書について書かれている本を読むと

さらに読書への意欲が沸いてくるからです。

 

 

 

「読書」関連の本はパラパラ読んで

あまりにも的外れではなければすぐ買うので

同じ本を買ってることがよくあります←

 

 

 

読書をする意味や

読書がもたらす影響についてを

いろんな人の意見で読むのが楽しい!!

 

 

 

 

まぁ究極はショウペンハウアーの

「読書について」だったんですけどね(白目)

 

 

 

 

 

光文社古典新訳文庫の帯にもこう書かれてます。

 

 

「切れ味抜群の超ドS読書術!」

 

 

 

 

ショウペンハウアー

容赦なく言葉の鞭を打ってくるんで。

 

 

 

 

そこにシビれる

あこがれるゥ!

 

 

 

 

 

ちゃうちゃう。

今回はショウペンハウアーの「読書について」の紹介ではなく

 

 

 

幻冬舎新書から出てる

丹羽宇一郎さんの「死ぬほど読書」です。

 

 

 

こっちを紹介しないと!

じゃないと、なんのための新書の前振りだったのだろうか…(遠い目)

 

 

 

 

 

比較的最近出版された「死ぬほど読書」。

(2017年出版)

 

 

 

いいことが書いてるんですよね~。(しみじみ)

 

 

 

抜粋して書いてみます。

 

 

 

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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

【読書の楽しみを知っている人には分かります。

本を読むことがどれだけ多くのものを与えてくれるかを。】

 

 

 

その通り!!

 

以前私は職場の人からこんな質問をされました。

 

 

「何のために本を読んでるんですか?」

 

 

 

 

は。。。

 

 

 

 

 本を読むことが当たり前すぎた私にとっては

「なんで空気を吸ってるんですか?」

並みに衝撃が大きかった。

 

 

 

 

 でもこの出来事のおかげで

なぜ自分が読書をするのかよく考えるようになりました。

 

 

今でも考え続けています。

 

読書は教養を身に着けるため。

教養は思考材料であり「思考」することにこそ意味がある。

 

教養のない人生なんて面白くない。

 

と今は思っています。

 

 

 

 

【教養を磨くものは仕事と読書と人だと思います。】

 

 

その通り!!

 

ちなみに出口治明さんは

『人、本、旅』

と言っていました。

 

その通り!!

 

 

 

【倫理的にものを考えることは、人がよりよく生きていく上で欠かせません。その力をもっとも鍛えてくれるのは、読書だと思います。】

 

 

ものを考えるための読書。

 

 

 

【お金持ちになって、仕事をしないで遊び暮らす。

それこそが最高に幸せな生き方だと思っている人は、

仕事が本来どういう意味を持っているのか、

人生においていかにそれが大切なのかが、

いまだ理解できていないのではないかと思います。】

 

 

 

そもそも「なぜ自分は仕事をするのか」考えたことはありますか?

 

「そんなことを考えなくても、みんなが就職するし、それが当たり前やし。」

 

と思っているのなら、一度じっくり向き合ってもいいかもしれませんね。

 

 

この「当たり前」ってところが一番厄介で

私たちが当たり前って思ってることって

実は別の誰かの考えでしかなかったりするんですよね。

 

 

 

試しに想像してみてください。

 

もし今後AIが進化しまくって

高校や大学を卒業して大多数が仕事をしないで暮らせるような世の中に落ち着くと

「就職しない」方が当たり前ですよね。

 

 

 

そこに疑問を感じれなくなってはだめです。

 

 

 

「当たり前」は自分の考えではないことの方が多いので

注意しないと流されてしまいます。

 

 

 

でも結局、人間の脳って

「考えると疲れるから、やーめた」ってなってしまいがちなんですよねぇ。。。

 

 

 

だからこそ脳に刺激を!

読書を!

 

 

 

 

読書にモチベーションが保てないなら

「読書」について書かれてる本を読んで

自身を奮い立たせてみるのもいいかもしれません←

 

 

 

 

 

 

 

「死ぬほど読書」

気になる方は是非読んでみてください♪

 

 

 

 

死ぬほど読書 (幻冬舎新書)

死ぬほど読書 (幻冬舎新書)

 

 

 

 

 

「君たちはどう生きるか」吉野源三郎

 

 

こんばんは!

 

 

みなさん、本屋さんにはよく行きますか?

 

 

 

 

私はしょっちゅう行きます。

 

トイレに行く回数くらい行きます。

 

 

 

 

 

 

嘘です。

言いすぎました。

 

 

 

週に3~4回です。

(トイレの方ちゃうよ。)

 

 

 

 

ネットでも本は買うんですが

ジャンルが偏ってしまいがちです。

 

 

 

でも本屋さんならネットでは出会えなかった本が見つかります。

 

 

 

 

 

 

 

そして私は決めたのです。

 

本に関しては一切お金を気にせずに使ってやろうと、

 

セーヌ川のほとりで誓ってやりましたよ!!

 

 

 

 

 

嘘です。

大和川が限界です←

 

 

 

 

 

 

 

1年前?2年前?くらいに

 

 

この表紙がとにかくどこの書店でも目につく時期がありましたよね~。

(今でもよく目に付きます)

 

 

 

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どうですか?

 

みなさんも一度は目にしたことがあるのではないのでしょうか。

 

 

 

インパクトがある表紙。

 

何かを訴えてくる表紙。

 

 

そんな目で見つめてこないでほしい表紙。

 

 

 

 

と思う私は汚れた大人になっちまったのかい。。。

(酒瓶)

 

 

 

 

 

なんとな~く

ほんと、なんとな~く避けていた本。←

 

 

 

 

 

だって「読めよ!」って無言のプレッシャーが…

 

 

 

 

 

那須与一くらいプレッシャーを感じていましたからね。(真顔)

 

 

 

 

でも最近になって、

矢を放つがごとくレジに叩きつけてやりましたよ。

 

 

 

 

 

嘘です。

優しく普通に購入しました。

 

 

 

 

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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

主人公は中学生のコペル君(あだ名)です。

 

 

 

中学生というところがポイントです。

 

 

大人でもないけど子供でもない

 

 

日々の出来事を通じてコペル君は成長していきます。

 

 

コペル君には悩み事を聞いてくれる叔父さんがいるのですが…

 

 

 

 

この叔父さんがとにかく人格者やねん!!

 

 

 

 

コペル君が悩んだことに対して、いつかコペル君が読み返せるように

ノートを書いてくれてるねん。

叔父さんのアドバイスや考えも一緒に。

 

 

 

 

 

 

 

コペル君の悩みがA5ランクの和牛とするなら

 

叔父さんのノートは青ネギ風バルサミコソースって感じかなぁ。。。

 

 

 

 

 

※質のいい悩みが叔父ノートにより昇華するってことです

 

ちなみに私は岩塩派です。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

コペル君が感じ、悩むことは

誰でも一度は通ったことがある道かもしれません。

 

 

そう、

誰でも多感な時期に一度は通った道をコペル君なりに進んでいきます。

 

 

 

 

この本のタイトルは

君たちはどう生きるかです。

 

 

 

 

コペル君は自分の答えを出しましたが

私たちが同じ出来事を中学生の時に経験したとしたら、人の数だけ答えはあるのではないのでしょうか。

 

 

 

 

つまり、

自分はどう生きるかを思考することが

 

いくつになっても必要だと思うのです。

 

 

 

 

 

「どう生きるか」

 

この問いに答えられる人はあまり多くないと思います。

 

 

なんとなく答えはもっているけど言葉にはできない。

 

 

最近私は言葉にできなければ思考が足りないと思っています。

 

 

 

ぼんやり生きるより

思考して生きた方が何倍も人生を楽しめます。

 

 

 

 

 

もし「質のいい思考とは?」

と考えるのなら「君たちはどう生きるか

を是非読んでみてください♪

 

 

 

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「星の王子さま」サン=テグジュペリ

 

「じゃ秘密を言うよ。

 

簡単なことなんだ。

ものは心で見る

 

肝心なことは目ではみえない

 

 

 

 

 

 

忘れないように繰り返しときます。

 

 

 

肝心なことは目では見えない

 

 

 

 

 

 

みなさん、『星の王子さま』を読んだことはありますか?

 

 

 

星の王子さま哲学書

 

 

 

子供が読んでも面白いし、大人が読んでも面白い!!

 

 

子供の時に読んだ感想と、大人になってから読んだ感想は

 

全然違ったものになるんだなぁ

 

 

 

 

お話として単純に楽しめますし、哲学として思考してみるのも面白いです。

 

 

 

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 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

サハラ砂漠で飛行機の故障により一人取り残されたぼく。

 

人が住む土地から1000マイルも離れた砂漠で不思議な子供ーー王子さまに出会った。

 

 

王子さまはここではない何処か別の小さな星からやってきたという。

 

王子さまは地球にやってくるまでに様々な星を旅してきました。

 

王様、うぬぼれ屋、のんべぇ、ビジネスマン、点灯夫、学者…。

 

 

 

なぜ王子さまは星を離れて旅にでたのか。

 

 

目には見えない大切な時間を共に過ごしたバラとの関係とは。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

地球で王子さまは自分が大切に育ててきたバラとそっくりのバラと出会います。

 

 

1本どころちゃうで

5000本以上もあるねん…(白目)

 

 

世界でたった一本しかないと思っていたのに。。。

 

 

 

 

驚愕!!

 

 

 

 

自分のバラが特別じゃないことに気づいた王子さま。

 

 

悲しみに暮れる王子さま。。。

 

 

 

 

そんなときにキツネと出会うんですね。

 

 

 

「一緒にあそぼうよ。いますごく悲しい気分なんだよ。」

 

と王子さまがキツネを誘ったんですが

 

 

「あそべないよ。俺は飼いならされてないから。」

 

 

と言われてしまいます。

 

 

 

 

 

(王子様) 

か、飼いならすだと。。。

ドドドドドドドドド

 

 

 

 

 

 

これはつまり絆をつくるという意味です。

 

 

 

お互いがまだ、かけがえのない存在ではないのです。

 

だからキツネは遊べないよ、と答えたんですね。

 

 

 

ではどうしたら王子さまとキツネはかけがえのない存在になれるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

それは目には見えない時間を積み上げるしかありません。

 

 

 

 

これはバラにもいえることです。

 

たとえ姿形が同じバラが何千本とあろうとも

王子さまのバラはこの世でたった一本です。

 

 

 

「肝心なことは目ではみえない。

きみがバラのために費やした時間の分だけ、バラはきみにとって大事なんだ。

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

そんなに仲良くない上司に飲みに誘われた時はこう言いましょう。

 

 

 

「すみません。僕まだ飼いならされてないんで。」

 

 

 

 

あ。

これはこれで、なんだか…別の(怪しい)意味になりますね。←

 

 

 

 

 

 

 

 

星の王子さま

タイトルは知ってるけど読んだことのない方。

 

子供のころに読んだけどもう一度読みたい方。

 

是非読んでみてください♪

 

 

 

星の王子さま (新潮文庫)

星の王子さま (新潮文庫)

 

 

 

 

 

 

 

 

「学問のすゝめ(初編)」福沢諭吉

 

みなさん、座右の書はありますか?

 

 

 

現在、私の座右の書は福沢諭吉さんの

学問のすゝです。

 

 

 

 

 

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なぜかって?

 

 

胸に留めておきたい教えが書いてあるからです。

 

 

 

 

 

ということで今回は「学問のすゝめ」の初編を紹介します。

 

 

ちなみに「学問のすゝめ」は初編から始まり十七編まであります。

※私が特に好きなのが九編なんですけどね。

 

 

 

一万円札の肖像画福沢諭吉を知らない人はいないと思いますが

学問のすゝめ」を読んだことのある人はあまりいないのでしょうか?

 

 

 

読まない理由として

 

→タイトル通り、学問(勉強)をすすめるようなことが書いているんでしょ。

 

 

 

 

違います!!

 

学問とは勉学ではなく実学

生きる上で思考し学ばなければならないことです

 

 

 

学問のすゝめ」で有名な一文がありますよね。

 

 

『天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず』

 

 

 

 

 

どちらかといえば

この後に続く文が重要なんです!!

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

人は皆平等っていうけども

 

頭のいい人もおるし、愚かな人もおるし、貧しい人もおるし、めっちゃ金持ちもおるし、家柄がいい人もおるし、家柄が悪い人もおるやん。雲泥の差やで。

これはなんぞや。

 

分かり切ったことや。

『実語教』にも「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なりて書いてるやん。

 

 

つまり賢人と愚人の差は

学ぶこと、学ばないことによってできるんや!(どやぁ)

 

 

(ドヤ顔になってたかは知りませんが。)

 

 

 

(以下原文)

 

「されども今、広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるはなんぞや。その次第はなはだ明らかなり。『実語教』に、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

(以下原文)

「学問とは、ただむずかしき字を知り、解し難き古文を読み、和歌を楽しみ、詩を作るなど、世上に実のなき文学を言うにあらず。(中略)

 

もっぱら勤むべきは人間普通日用に近き実学なり。

 

 

 

つまるところ

大事なのは普通の生活に役立つ実学なのだー!!

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

およそ世の中で無知でいる者ほど憐れで憎むべきものはない。

 

無知が極まると恥を知らなくなる。

己の無知のせいで貧乏になり生活に苦しんでるときに、自分自身を顧みず金持ちを恨んだり、はなはだしくなると集団で一揆を起こし乱暴におよぶ。

 

 

これは法を恐れない恥知らずといえる。(真顔)

 

 

(以下原文)

 

およそ世の中に無知文盲の民ほど憐れむべくまた悪むべきものはあらず。智恵なきの極みは恥を知らざるに至り、己が無智をもって貧窮に陥り飢寒に迫るときは、己が身を罪せずしてみだりに傍の富める人を怨み、はなはだしきは徒党を結び強訴・一揆などとて乱暴に及ぶことあり。恥を知らざるとや言わん、法を恐れずとや言わん。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

原文読むとよく分かりますが

福沢諭吉、思ったよりズケズケ言ってくるでしょ?(真顔)

 

読み進めると、このさっぱりした性格が癖になってくるんで。←

 

もっと欲しくなってくるんで←

 

 

 

 

人は生まれながら平等なのに様々な人がいる。

これは学ぶか、学ばないかによってできる差。

 

 

一度しかない人生。

無知で卑屈に過ごすより

学問を身につけ、物事を様々な角度から見たほうが楽しいじゃあないですか。

 

 

 

 

これを機に読んでみたくなった方は是非読んでみてください。

 

kindle版は¥0で読めますよ。

 

学問のすすめ

学問のすすめ

 

 

 

原文が読みにくい方は斎藤先生が現代語訳をされているこちらをどうぞ♪

 

現代語訳 学問のすすめ (ちくま新書)

現代語訳 学問のすすめ (ちくま新書)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナポレオン狂」阿刀田高

 

こんばんは!

 

今回もショートショートのジャンルから、私の好きな作品を紹介させてください。

 

 

星新一さんのようなSFショートショートも好きですが

阿刀田高さんのブラックユーモアショートショートも大好きです。

 

 

さてさて

私が阿刀田高さんの作品を読み始めたのは「~を知っていますか」シリーズでした。

 

 

 

確か、斎藤孝先生の新書を読んでいた時に

「『旧約聖書を知っていますか』が読みやすくて面白い。」

みたいなことが書いていたので書店に買いに行った記憶があります。

 

 

 

ちょうどユダヤ人について考える機会が多かったので

その思考材料として『新約聖書を知っていますか』とあわせて読みました。

 

 

さすが阿刀田さん。

ご自身の言葉で旧約聖書をわかりやすく伝えてくれています。

 

 

クスクスっと笑えるような一文があったり。。。

 

 

とにかく読みやすくて面白い!!

また「~を知ってますか」シリーズもご紹介しますね。

 

(これじゃあ一向にナポレオンに進まないので←)

 

 

 

 

そんなこんなである日、面白いショートショートはないかなぁ?と探していた時に

「冷蔵庫より愛をこめて」という作品が面白いと情報を得たので

検索してみると阿刀田高さんの名前が。

 

 

 

ああ!「~を知っていますか」の人か!!

 

 

となったわけです。

 

 

 

 

「冷蔵庫より愛をこめて」を早速購入だ!

 

と思ったはいいものの

 

新品はどこにも売っていない。。。

 

 

 

 

なんでやぁぁぁ!

 

 

※絶版だからです。

 

 

くそぉ!

 

 

ないと分かれば、よりいっそう欲しくなる。

 

 

 

 

 

まぁ結局メルカリで購入したんですけどね←

 

 

そのときにレビューで「ナポレオン狂」も面白いと書かれていました。

 

 

こちらは何の苦労もなく、普通に購入することができたんですけどね←

 

 

 

さてメルカリで買った「冷蔵庫より愛をこめて」が届くより先に

「ナポレオン狂」が届いたので先に読んだのは「ナポレオン狂」でした。

 

 

 

 

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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

狂気と正常とは、ある明確な一線を境にしてキッカリと左右で峻別されるものではあるまい。

 

この一文から物語は始まります。

 

 

主な登場人物は「私」「南沢金兵衛」「村瀬」。

 

 

飯より野球が好きなら野球狂、女色にうつつを抜かすのであれば女狂いと呼ぶように

 

 

南沢金兵衛は「ナポレオン狂」であった。

 

 

南沢氏は十六歳の時にナポレオン伝を読んで以来、

ナポレオンに関するコレクションを始めたのです。

 

 

南沢氏は薬包機に工夫を凝らし特許を取得し経済的に困ることはなかった。

 

そして南沢氏は収入のほとんどをナポレオンのために消費しつづけたのです。

 

 

結果、財団法人の形はとっているものの、

ナポレオン記念館と呼ばれる四階建ての城館を作り

その三つの階はすべてナポレオン関係のコレクションで埋まっている。

 

 

彼の人生は一方は実際的な側面があり、もう一方はナポレオンに傾倒していたのである。

 

 

 

遺品があればむろんのこと

ナポレオンの作品

ナポレオンについて書かれたものは全部…

 

とにかくナポレオンという文字が書いていれば雑誌でも新聞でも切り抜いて保管するという徹底ぶりである。

 

 

 

さてナポレオンコレクターであれば、ある程度フランス語が読める方が望ましい。

 

「私」と「南沢金兵衛」が知り合ったのは、そのフランス語の個人教授を「私」が務めたからであった。

 

 

家庭教師は二年ほど続いた。

 

 

 

 

そんな中「私」はもう一人のナポレオン狂と出会うことになる。

 

 

男は「村瀬」といった。

 

 

この村瀬は自分自身がナポレオンの生まれ変わりだと言い張るのだった。

 

 

確かに外見は日本人というより欧米人ような顔立ちであり、ナポレオンに似ている。

 

村瀬は自分がいかにナポレオンの生まれ変わりであるかを「私」に語った。

 

 

そして私は村瀬に南沢金兵衛を紹介するのである。。。

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

この二人のナポレオン狂が出会ったとき、一体何が起こったと思いますか?

 

 

 

 

みなさん。

これはブラックユーモアです。

 

 

 

 

落ちは読める人には読めてしまうと思いますが

ラスト2ページの畳みかけるようなドキドキ感はたまりません!

 

 

 

 

「ナポレオン狂」は『ナポレオン狂』(講談社文庫)に収録されているので、気になった方は是非読んでみてください。

 

 

 

 

ナポレオン狂 (講談社文庫)

ナポレオン狂 (講談社文庫)

  • 作者:阿刀田 高
  • 発売日: 1982/07/15
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

「ひとつの装置」星新一

 


みなさん、学生時代はどんな本を読んでいましたか?

 

 

私は小学生のころから読書は好きな方で毎週土曜日には近所の市立図書館へ通っていました。

 

 

その頃の将来の夢は獣医さんだったので動物の本をよく借りては読んでいました。

 

 

そんなある日、図書館で何となく手に取ったのが星新一さんの本でした

 

表紙のイラストが可愛かったので借りて帰った記憶があります。

 

 

これがめちゃくちゃ面白かったんですよ。。。

 

短編で読みやすいしオチがどれもきれいにまとまっている。

 

 

こんなに読みやすい小説があるのかと夢中になって読み倒しました。

 

 

 

学校でよく朝の読書10分間、ていうのがありましたよね?

 

この時間に星新一さんのショート・ショートがぴったりだったんですね。

 

ただ10分間に上手く読み終えればいいのですが、これがあと1ページを残して

 

 

「じゃあ授業を始めまーす。」

 

 

なんて言われた時には続きが気になって気になって。。。

 

 

1時間目が終わると秒で本を開いていました。

 

 

 

 

 

さてさて年月がたった現在、27歳の私ですが未だに星新一さんの作品はよく読みます。

 

 

なんせ作品数が多いので意外と忘れてしまうエピソードも多いわけですよ

 

 

いい意味で2度3度、楽しめる!

 

いやもう永遠に楽しめるのが星新一さんの作品なのです。

 

 

ただ約20年前に読んだ作品でも、いくつかの話はずっと心に残ってたりするんですよね。

 

 

 

その中で今回、紹介したいのが「ひとつの装置」という作品です。

 

 

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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

国立の威厳ある研究所の所長が「ひとつの装置」をつくりました。

 

 

これは人類には必要不可欠な装置であり、予算と博士の全ての技術をつぎ込んで制作を進めるんですね。

 


税金が使われるにも関わらず何が作られるかは秘密である。

 

人々の好奇心も集まってゆく。

 

どんな装置で何の役に立つかは全く明かされていませんが、人々の税金も予算も博士の全財産もすべてつぎ込んで作りだされたのが「ひとつの装置」でした。

 

 

装置は円筒型で胴の真ん中、中央あたりに出べそのような押しボタンがついていて

 

外側には人間のような腕が一本ついているだけのものだったわけですよ。

 

 

 

発表の場で博士が言いました。

 

 

「これこそもっとも必要であり、人間的な装置と言えるでしょう。

 

 

 


これは何もしない装置です

 

 

 

 

え。。。

 

 

 

 

この装置は広場の中央に設置され誰でも眺めたり触れるようになりました。

 

 

そしてついに装置の真ん中にあるボタンを押すものが現れました。

 

機械の動く音がします。

 

側面の腕が伸びて押されたボタンを引っ張り出すように元に戻しました。

 

 

そのあとは今までと同じく、ただの何もしない装置です。

 

 

何回ボタンを押しても、押されたボタンが元の位置に戻されるだけでした。

 


所長はこのなにもしない装置に巨額な税金も予算も全財産もつぎ込んでいた。

 

そんなわけで免職され、さらに精神病院に送られてしまいました。

 

 

 

やがて数年後に所長は息を引き取り、装置の謎は永遠のものとなったんです。

 

 

 


装置の方は相変わらず広場に設置されており、取り外すことも分解して中をのぞくことも技術的に不可能でした。

 

ただ広場に存在し、たまに誰かにボタンを押される。

 

 

そして年月が経ち、よその国の恐るべき装置。

押されるべきではないボタンの方が押され、ミサイルが飛び交い全ては破壊され、生物が消え去りました。

 


 

 

装置は誰かがボタンを押してくれることを待ち続けました。

 

 


 

装置の内部の時計はボタンが押されなくなったから千年の月日が過ぎ去ったことを計っていました。

 

 

 

 

それは、もはや人類が滅びたことへの判断でもあった。

 

 

 

 

 

装置は最初で最後の本来の機能を発揮するのです。。。

 

 

 

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一体この装置にはどんな機能があったと思いますか?

 

 

 

 

 

 

 

私は何年も前にこのお話を読んで「ひとつの装置」がその役割を果たすイメージがずっと心に残っています。

 

 

 

お話の導入部分から気怠さが漂っていて、その後から後半にかけては、人々の装置に対する期待や疑問で賑やかな場面が頭に浮かぶけれど、後半でまたガラリと雰囲気は変わってしまう。

 

 

 

 

無機質で虚無感がありながらも、所長の思いを考えるとどこか心が温まるような感じがするのです。

 

 

 

 

「ひとつの装置」は『妖精配給会社』(新潮文庫)に収録されているので、気になった方は是非読んでみてください。

 

 

 

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