「学問のすゝめ(初編)」福沢諭吉
みなさん、座右の書はありますか?
現在、私の座右の書は福沢諭吉さんの
「学問のすゝめ」です。
なぜかって?
胸に留めておきたい教えが書いてあるからです。
ということで今回は「学問のすゝめ」の初編を紹介します。
ちなみに「学問のすゝめ」は初編から始まり十七編まであります。
※私が特に好きなのが九編なんですけどね。
「学問のすゝめ」を読んだことのある人はあまりいないのでしょうか?
読まない理由として
→タイトル通り、学問(勉強)をすすめるようなことが書いているんでしょ。
違います!!
学問とは勉学ではなく実学。
生きる上で思考し学ばなければならないことです。
「学問のすゝめ」で有名な一文がありますよね。
『天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず』
どちらかといえば
この後に続く文が重要なんです!!
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人は皆平等っていうけども…
頭のいい人もおるし、愚かな人もおるし、貧しい人もおるし、めっちゃ金持ちもおるし、家柄がいい人もおるし、家柄が悪い人もおるやん。雲泥の差やで。
これはなんぞや。
分かり切ったことや。
『実語教』にも「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」て書いてるやん。
つまり賢人と愚人の差は
学ぶこと、学ばないことによってできるんや!(どやぁ)
(ドヤ顔になってたかは知りませんが。)
(以下原文)
「されども今、広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるはなんぞや。その次第はなはだ明らかなり。『実語教』に、「人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なり」とあり。されば賢人と愚人との別は学ぶと学ばざるとによりてできるものなり。」
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(以下原文)
「学問とは、ただむずかしき字を知り、解し難き古文を読み、和歌を楽しみ、詩を作るなど、世上に実のなき文学を言うにあらず。(中略)
もっぱら勤むべきは人間普通日用に近き実学なり。」
つまるところ
大事なのは普通の生活に役立つ実学なのだー!!
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およそ世の中で無知でいる者ほど憐れで憎むべきものはない。
無知が極まると恥を知らなくなる。
己の無知のせいで貧乏になり生活に苦しんでるときに、自分自身を顧みず金持ちを恨んだり、はなはだしくなると集団で一揆を起こし乱暴におよぶ。
これは法を恐れない恥知らずといえる。(真顔)
(以下原文)
「およそ世の中に無知文盲の民ほど憐れむべくまた悪むべきものはあらず。智恵なきの極みは恥を知らざるに至り、己が無智をもって貧窮に陥り飢寒に迫るときは、己が身を罪せずしてみだりに傍の富める人を怨み、はなはだしきは徒党を結び強訴・一揆などとて乱暴に及ぶことあり。恥を知らざるとや言わん、法を恐れずとや言わん。」
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原文読むとよく分かりますが
福沢諭吉、思ったよりズケズケ言ってくるでしょ?(真顔)
読み進めると、このさっぱりした性格が癖になってくるんで。←
もっと欲しくなってくるんで←
人は生まれながら平等なのに様々な人がいる。
これは学ぶか、学ばないかによってできる差。
一度しかない人生。
無知で卑屈に過ごすより
学問を身につけ、物事を様々な角度から見たほうが楽しいじゃあないですか。
これを機に読んでみたくなった方は是非読んでみてください。
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原文が読みにくい方は斎藤先生が現代語訳をされているこちらをどうぞ♪